~”エコキュート”の“お湯が出ない”原因と対処法が知りたい!!~
エコキュートは、電気単価の安い夜間に空気熱で給湯し、貯湯しておくことで、省エネ・節約できる、今大人気の給湯器です。
そんなエコキュートから急にお湯が出てこなくなった!というご相談をよく頂きます。
エコキュートからお湯が出ない原因は?
お湯が出ない時、どう対処すれば良いの?
お湯が出なくなったら買い替えが必要なの?
こんな疑問をお持ちの方は、本記事をお読み頂ければ不安が解消されます!
年間300件以上の住宅設備トラブルを解決するプロが、
エコキュートのお湯が出ない原因とその簡単確認法を徹底解説致します!
目次
"エコキュート"から"お湯が出ない"原因は?考えられる5パターン!
エコキュートからお湯が出ない、と一口に行っても原因は様々考えられます。
まずはどんな原因が考えられるか、故障箇所と合わせて解説していきます。
➊貯湯タンクにストックのお湯がない
エコキュートは、日頃の生活で必要なお湯の量を夜間に給湯して、貯湯タンクユニットにストックしておきます。
いつも通り生活していれば。お湯のストックがなくなることはほとんどありません。
ただお客様の来訪等でいつもよりお湯をたくさん使ったかも!?という時は、
お湯の使いすぎでお湯のストックがなくなったことが原因かもしれません。
また、蛇口を開きっぱなしでお湯が流れ続けていた…という場合もあります。
これはエコキュートの故障が原因ではなく、単純にお湯を通常より使いすぎていることが原因となります。
➋エコキュートが水漏れしている
エコキュート本体の部品や給湯配管の経年劣化等で、水漏れしてしまっていることがあります。
この場合、貯湯タンクの中のお湯がどんどん減ってしまい、結果お湯が出ない現象が引き起こります。
水道管の水漏れの場合もありますが、水道メーターを確認して正常に回っていれば、
エコキュートのどこかが水漏れしている可能性が高いです。
➍配管が凍結している
エコキュートとその配管は大抵外に設置されています。
そのため、冬の外気温が低く寒い日には、配管等の凍結でお湯が出なくなることがあります。
北の方の寒い地域では、寒冷地仕様のエコキュートが設置されていたり、
配管カバーを必ず設置して凍結を防いでいますが、関東では凍結防止をしていない場合も多いです。
もちろん依頼すれば化粧カバーやヒーターをつけることは可能ですので、未然に凍結を防ぎたいという方はぜひご検討下さい。
➎蛇口の不良
エコキュートに問題はなく、蛇口の故障でお湯が出ないという場合もあります。
家中の蛇口でお湯が出るかを試し、
他の蛇口ではお湯が出る場合は、エコキュートではなく蛇口の故障の可能性が高いです。
"お湯が出ない"時、どう対処すれば良いの?
蛇口やシャワーからお湯が出なくなった時、まずは原因を付き止めることが重要です。
故障箇所の確認方法を見ていきましょう。
〇お湯が出ない原因の簡単確認方法!
●エコキュートにお湯のストックがあるか確認
まずは貯湯タンクにお湯の残量があるかを確認しましょう。
お風呂かキッチンのリモコンに、残湯量が表示されているので、どちらかを確認するだけでOKです。
お湯のストックがない場合、お湯を使いすぎた心当たりがなければ
“水漏れ”もしくは“エコキュートの故障”の可能性が高いです。
●蛇口から水が出るか確認
次に、お湯だけでなく水が出るかを確認しましょう。
もし水も出なくなっている場合、“凍結”、“配管不良”などが考えられます。
また、キッチンや洗面、シャワー等、色んな蛇口で確認することで、
どの配管にトラブルが起きているか判明することもあります。
●エコキュートのエラー確認
エコキュートにエラー表示が出ていないか確認しましょう。
キッチンかお風呂の給湯リモコンに、エラーコードで不具合の内容が表示されることがあります。
アルファベットと数字の組み合わせであることが多く、エラーの内容が説明されている場合もあります。
エラー表示がある場合、メーカーごとにエラーコードが異なりますので、
取り扱い説明書やメーカーHP等で、エラーの内容を確認して下さい。
●水道メーターを確認
エコキュートの不具合なのかどうかを確認するため、
給水レバーや家中の蛇口を止めた状態で水道メーターの確認もしてみて下さい。
もしメーターが回っていた場合、水道管の水漏れの可能性が高いため、水道業者に修理を依頼することになります。
〇お湯が出なくなったら買い替えが必要なの?
お湯が出なくなり、エコキュートの不具合ということが分かった場合、
エコキュートの買い替えをしなくてはいけないのかと不安に思われる方も少なくありません。
エコキュートの寿命は10~15年と言われており、設置環境や使用頻度によって前後します。
エコキュート本体の寿命ではなく、消耗部品の劣化等の場合は、
部品を交換するだけでまだまだ使える場合も多いため、必ずしも交換が必要という訳ではありません。
目安としては、使用開始から10年以上経っているタイミングでのお湯が出ない等の不具合では、
一時修理で症状が改善してもまたすぐに故障してしまう可能性が高いため交換も検討された方が良いでしょう。
寿命を過ぎたエコキュートを使い続けると、
正常に運転できない状態でエコキュートがお湯を沸かし続け、電気代がどんどん高くなってしまうことも少なくないのです。
エコキュートは本体代は高いものの、
従来のガス給湯機や電気給湯機よりも月々のランニングコストが圧倒的に安いです。
長く使えば使うほど長期的にみてお得になりますので、
寿命を少しでも伸ばしてお得に使用できるよう、定期的なメンテナンスが必須です!